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障害者福祉とのかかわり方
~最終回~福祉現場で働く職員の声と東京都の施策

目次

  • 1.障害者支援サービスにかかわるには
  • 2.職員として「働くきっかけ」と感じる「働きがい」
  • 3.「働きやすさ」を可視化するTOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業
  • 4.おわりに
  • 5.おすすめ!ふくむすびコンテンツ紹介

 

1.障害者支援サービスにかかわるには

障害者福祉とのかかわり方<最終回>福祉職場で働く職員の声と東京都の施策のイメージ

このコラムでは『障害者福祉』をテーマに、これまで3回にわたり「身近な福祉」や「障害の種類とサービス内容」、「障害者支援の仕事内容」を紹介してきました。

障害者一人ひとりの特性により必要な配慮は異なり、提供される障害者支援サービスは様々です。また、福祉や障害分野の仕事をするためには専門学校や大学で学んだり、資格を取得したりしなければならないと思われがちです。しかし、それらは就業のための必須条件とは限らず、進路や就職・転職、働き方は多様化しています。

下記4点は、第3回のおさらいです。
前回は、障害者支援サービスを提供する側に焦点をあて、福祉現場で働く職員の仕事内容や職種を紹介しました。

  • ・障害者支援サービスの仕事内容は多岐に渡っており、職種は20種類以上ある。
  • ・仕事により専門の資格が必要な職種はあるが、未経験でも働ける職種や資格が必須でない職種もある。
  • ・働きながらスキルアップのために資格を取得する職員や、異業種から完全未経験での転職者もおり、近年、仕事のやりがいや将来性を考慮して、福祉業界へ転職を検討する人が増えている。
  • ・「入所型」「通所型」「訪問型」のサービス内容に合わせ、日勤や夜勤などの変則勤務やシフト勤務を行う事業所もあり、ライフスタイルに合わせて勤務形態の選択が可能。
 

▼第3回「障害者支援の仕事内容」
障害者福祉とのかかわり方<第3回>障害者支援の仕事内容

 

最終回となる今回は、福祉現場で働く職員の「働くきっかけ」や日々感じる「働きがい」、そして「働きやすさ」を可視化させた東京都の施策を紹介します

 

2.職員として「働くきっかけ」と感じる「働きがい」

障害者福祉とのかかわり方コラムのイメージ

前章でもお伝えしましたが、サービス提供者が活躍している福祉職場では、学生時代から福祉を学んでいる職員はもちろん、異業種から未経験での転職者も多く活躍しています。すこし意外かもしれませんが、福祉職場にはもともと福祉を専門的に学んできた職員よりも、未経験から中途入社で働く職員の方が多数を占めるという事業所も多く存在します

特に2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、仕事のやりがいや将来性を考慮して、福祉業界へ転職を検討する人は増加傾向にあります

そこでこの章では、実際に福祉職場で働く職員15人の「働くきっかけ」と19人が感じる「働きがい」を紹介します。

 

意外と身近にある、15人の「働くきっかけ」

まずは、福祉職場で働く職員が就職しようと思った「働くきっかけ」を紹介します。

 

 

身近な人のイメージ

身近な人の影響

◇子どもがダウン症で特別支援ホームに通所しており、子どもの職場を見学に行った際にそこで働く支援員の方々と接して、自分もこのような仕事がしたいと思ったため。
◇幼稚園から中学を卒業するまで同じクラスに発達障害であろうと思われる男の子がおり、年齢を重ねるにつれその子のことが分からなくなってしまった。その子を理解したい、という気持ちから“障害”ということばや分野に興味を持つようになった。
◇知人が転職した先が福祉職で、話をしてくれたのがきっかけで関心を持った。

学生時代の経験

◇高校生の時に、自閉症児や知的障害児と関わるボランティアに参加し、子供たちのことが全く理解出来ず、もっと知りたいと思ったため。
職場体験した際、この仕事には正解がなく、自分次第でいくらでも成長できると感じたため。

 

学生時代の経験のイメージ

 

保育士のイメージ

福祉業界別分野からの転職

最初保育にいた時に、障害のあるお子さまが通園していた。保育にあたっているうちに、効果的な指導方法や関わり方を学びたいと思い、障害者支援にも興味を持った。
介護をしていた自分がどこまでできるかを考えていた。高齢者介護の中で障害者の方と関わることがあり、自分の気持ちが障害者支援に向かっていたため。

他業界からの転職(1)

美容師として働いている時、障がい者や高齢者など、たくさんのお客さまと接する中で、福祉の仕事をして社会に貢献したいと感じた。
東日本大地震でサービス業だった職場が休業になった。今後も歳をとっても続けられる仕事は?と考えた時に、一度やりたいと興味をもったが実行しなかった介護の仕事をやろう!と思った。
一般企業に就職し、最初に離職した際、人とふれあう仕事に興味があり、福祉の分野で働きたいと思った。高齢の分野で働きながら介護福祉士の資格取得をきっかけに、障がい者支援の職場に転職した。

 

 

美容師のイメージ

 

業務効率化のイメージ

他業界からの転職(2)

◇転職を考えるきっかけとなった業務の簡素化、システム化により技能や知識、経験があまり必要とされなくなり、仕事のやりがいが薄れた時、人ではないと出来ない福祉の職場で自分の持っている技能等を生かせ、長年やりがいを持ち続けられると考えたため。
◇病院に勤務している時に、障害のある方の福祉の為に働きたいと感じた。社会全体の障害に対する理解を高める為に働きたいと考えるようになった。

人と関わる、人の役に立つ仕事

人の話を聞くのが好きで、人と関わる職業を選びました。
人の動きを見て良く気付くことが出来るので、福祉の現場に向いていると思った。
物を作ったり売ったりする仕事ではなく、直接的に人と関わることが好きなため、福祉の仕事を選んだ。

会話のイメージ

参考資料:社会福祉法人東京都社会福祉協議会「質と量の好循環をめざした福祉人材の確保・育成・定着に関する調査(平成28年度)」

 

身近な人の影響や職場環境の変化等の外部的要因がきっかけとなる一方で、障害者とのかかわりから“もっと知りたい”と相手に興味をもつ職員や長期的な視野からやりがいを考慮する職員、社会貢献のために障害者支援の仕事への転職を決意した職員もいます。

ふくむすびでは障害分野はもちろん、介護や保育の仕事に従事する職員のインタビュー記事も掲載していますので、気になる方はぜひ<福祉職場で働いている人の声をききたい>をご覧ください。

 

これがあるから続けている、19人の「働きがい

 さきほどは、職員が就職するに至ったきっかけを紹介しましたが、つづいて、就職後に仕事を通して感じるやりがいや喜びの声を紹介します。 

感謝のイメージ

感謝や笑顔の力

◆人にありがとうと言ってもらえるところ。
◆「出来た」「うれしい」「たのしい」など、利用者の笑顔がみれる事=仕事のたのしさ。

気づきがもたらしてくれる豊かさ

小さな成長、小さな気付きがとても大きな喜びになること。
◆人と人との関わりの中から感じる、やさしさやあたたかさ。いろんな考え方、感じ方があることに気づいたこと。

送迎のイメージ

ステップアップのイメージ

変化・成長を実感できる

日々のかかわりの中で、利用者のちょっとした表情に変化、笑顔や行動を見ることができる所が楽しい。
◆一緒に自身が成長できる。
◆今まで出来なかったことや苦手なことが支援によって出来るようになったこと。

信頼の証

◆言葉だけでなく、コミュニケーションを通じて伝わったこと、通じ合えたこと。信頼関係を築いていけることが一番の魅力。
◆支援をしていて笑顔が見られたり、たくさん話しかけてくれたり、大好き等言われた時は、楽しい、勤めて良かったと思う。また笑顔が見たいと日々思っている。

 

信頼の証のイメージ

ハイタッチしているイメージ

感情を共有できる

利用者の皆さんと気持ちを共有できた瞬間の喜び。
◆時には悩みを共感し、時には手伝い助け合い、小さな目標を達成できた時の喜びがとても大きく笑顔が増えます。

人生にかかわれる

様々な人生を知ること、それらに携われること。
◆人と接する仕事、人生にたずさわることができる仕事は苦しいけど、やっぱり楽しいです。

◆さまざまな技術や知識を使って、誰かの人生を支えるということ。

人生にかかわるイメージ 

挑戦のイメージ

正解のない仕事

◆日々の支援に正解がないこと。自分・チームで考えた支援を実践して成果がでるとやりがいを感じます。
◆日々に変化があり、時間がたつのが早いほど試行錯誤の毎日ですが、そんな毎日がとても良いです。

毎日良いことばかりではないけれど…

◆日々、人と接しているため傷つくこともあるが、それと同じくらい言葉や行動で喜ぶこともある。精神的に成長ができる。資格取得していくことで幅広い分野で活躍できることを発信したい

資格取得のイメージ

 利用者の家族のイメージ

利用者の家族も支える

◆利用者が楽しく過ごせる事で、利用者の家族も楽しく過ごせる。1人の利用者の満足度が社会につながっている事がやりがい。
◆人でないと行えないサービスに価値がある。利用者やご家族に喜ばれた時に喜びを感じる。

参考資料:社会福祉法人東京都社会福祉協議会「質と量の好循環をめざした福祉人材の確保・育成・定着に関する調査(平成28年度)」

 

利用者からの率直な言葉や反応が、日々の活力になります。しかしその一方で、良いことばかりではなく、苦悩や大変なことももちろんあります。ただ、利用者本位で考え試行錯誤を積み重ねることで、より良いサービス提供となり、結果としてそれが利用者だけでなく職員自身の成長にもつながります。

 

3.「働きやすさ」を可視化するTOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業 

ここまで、「働くきっかけ」や「働きがい」を紹介しましたが、福祉業界に限らず、長期的な就業を考えたときに「働きがい」だけでなく職場の「働きやすさ」も大事ですよね。

そこでこの章では、「働きやすさ」の可視化をテーマに、東京都の施策でふくむすびにも掲載されている「TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業所」を紹介します。

 

 TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業のアンバサダー

 

福祉現場と聞いて、「働きがい」はあるけれど、“休みがとりづらいのではないか”、“キャリアアップが難しいのではないか”等、「働きやすさ」について不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。

東京都では、高齢・児童・障害分野等の施設・事業所を対象に、働きやすい職場づくりに取り組むことを宣言する福祉事業所(=TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業所)について、求人票ではわからない「働きやすさ」に関する情報をふくむすびで公表しています
人材育成に力を入れる職場、頑張りに応じてキャリアアップできる職場、仕事と育児・介護の両立を応援する職場等、自分に合った働きやすい職場を探すことができます。

TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業所は、「働きやすさ」の指標となる項目を明示した、東京都独自の<働きやすい福祉の職場ガイドライン>を踏まえ、人材育成、キャリアアップ、ライフ・ワーク・バランス等、働く人にやさしい職場づくりに取り組んでいます。より詳しい内容は下線のリンク先をご覧ください。

 

表1:働きやすい福祉の職場ガイドラインの項目
働きやすい福祉の職場ガイドライン

参照:公益財団法人東京都福祉保健財団「TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業

 

現在、都内1,869事業所が宣言事業所として登録されており、そのうち障害分野は468事業所が登録されています。こちらの事業所数は2021年1月31日時点の情報であり、随時更新されますので、最新の情報をチェックしてくださいね。

まだ検索したことがない方や就業を検討されている方は、ぜひこの機会にTOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業所検索をご活用ください。

 TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業所マーク(見本)

 

また、TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業所には、こちらの「宣言マーク」が付与されます。就職フェアや事業所のホームページ等で、このマークを使用している事業所を探してみてください!

 

4.おわりに

合計4回にわたり、様々な立場での『障害者福祉とのかかわり方』を紹介してきました。
このコラムは今回で最終回となりますが、今後も研修・イベント情報やコンテンツ等、随時更新しますので、これからもふくむすびをよろしくお願いします♬

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5.おすすめ!ふくむすびコンテンツ紹介

このコラムを読んですこしでも福祉に興味をもたれた方は、次のコンテンツもぜひチェックしてみてください!

 

 ▼第3回「障害者支援の仕事内容」
障害者福祉とのかかわり方<第3回>障害者支援の仕事内容
 

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