障害者施設でのインターンシップ

作業の説明を受ける秋山さんの写真

障害者施設「やすらぎの杜」でのインターンシッププログラムを訪問!この施設では、自宅から施設へ通い、軽作業などを通して就労訓練を行う利用者さんのサポートを行っています。今回プログラムを体験した大学3年生の秋山さんと、施設の生活支援長の佐藤広純さんにお話を聞きました。

どうしてこのプログラムを体験しようと思ったんですか?

秋山さん:元々興味はありましたが、大学は専門外でしたし、本当にできるのか不安がありました。でもそういう勉強をしていない人をメインに受け入れているこのプログラムを知って、これだ!と思って参加しようと思いました。

佐藤さん:福祉の勉強をしてきた人ももちろん必要ですが、私は、色んなバックボーンを持った人がいる、というのは施設としての対応力を高める一助になるのかなと思っています。

今日は、割り箸の袋詰めなど、利用者さんの作業を一緒に体験していましたが、どうでしたか?

秋山さん:利用者の方は、すごく作業に集中されていた印象でした。。

割り箸の袋詰め作業を体験する秋山さんの写真
席に座ろうとしたら、利用者さんから「隣に来ないで」と言われる場面も。びっくりしませんでしたか?

秋山さん:そんなに気になりませんでした。施設の方が、座っちゃっていいよ、という感じだったので。最初は本当に良いのかな、と心配でしたが・・・

佐藤さん:言葉だけ取ると、拒否しているようだけど、この人は恥ずかしい時などにはあえてそういう言い方になるんですよ。軽い感じで言っていたので、職員の方は「そうは言っているけど、OKの方の表現だな」という判断をして、座っちゃっていい、という風に判断したんですね。私たちは普段から、本音の部分が何であるか、ということに目を向けて接しています。

経験を積んで分かっていくこともあるんですね。また、こちらの施設ではアート活動も積極的に行っているんですよね?

佐藤さん:アート活動は、アートに興味のある職員がいたことがきっかけで、施設の活動としてやってみようと。目的の一つに、利用者さんの気持ちや本音を、表現から見つけていく、ということがあります。色使いで、気持ちの安定/不安定が読み取れることもあります。

秋山さん:私は、絵を描く活動の見守りを体験しました。自分の好きなものや趣味の話をしてくださる利用者の方がいて、面白かったです。

ご利用者の方が作った陶芸作品の写真
ほかに特に面白かった活動はありますか?

秋山さん:1日目と2日目の昼休みに、利用者の方が本を持ってこられて、「読んで」と声を掛けられました。最初は、伝えたいことを読み取れなかったりして戸惑ったこともありましたが、だんだんコミュニケーションが取れてきて、嬉しかったです。

佐藤さん:利用者の方は、インターンの方とか実習生、ボランティアさん、色んな方がいらっしゃるので慣れていて、そういうときに、自分を見てほしい、ということで積極的に話しかけていく方もいますね。

施設で作ったパンの販売をお手伝いする秋山さんの写真
実際に施設で、利用者の方とコミュニケーションを とる事で、お仕事への理解をより深めることができたみたいですね! 秋山さん、佐藤さん、お話ありがとうございました!

体験を終えて…

作業の見学をする秋山さんの写真

元々、利用者の方がとても魅力的だなと思って、そういう方たちと関わる仕事はいいな、と興味がありました。ただ、参加する前はすごく大変なんじゃないかなと思って、仕事としてできるのかな、という不安はありました。実際に体験してみて、やはり大変な仕事だとは思いましたが、利用者の方と関わるのはすごく楽しいし、とてもやりがいのある仕事だと思いました。

今後、他の施設でもインターンシップを体験して、いろんな面を見てみたいと思います。

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