自分に合う働き方を探して~福祉の仕事相談・面接会参加レポート~

多彩な参加者が集まる、福祉の仕事相談会の現場

画像:「福祉の仕事相談・面接会」チラシ

2025年9月17日、立川にて開催された、福祉の仕事相談・面接会「TOKYO働きやすい福祉の職場宣言事業所」編に参加しました。「参加費不要で、服装も自由。出入りも気軽にでき、相談だけの参加もOK。しかも無資格・未経験者歓迎」と案内にあったので、多少緊張もありながら前向きな気持ちで会場に向かいました。立川駅から歩いて数分のホテルエミシア東京立川の4階に着くと、華やかで上品な雰囲気の会場が広がっていました。受付には笑顔のスタッフが待機していて、受付票を記入して提出し、資料を受け取るとそのままスムーズに会場へと案内してもらえました。会場内は思った以上に多くの参加者がいて、「こんなに関心を持っている人がいるんだ」と少し驚きました。
参加者は学生から社会人、転職希望者まで幅広く、事前予約で来ている人が多くいるようでしたが、当日思い立って立ち寄ったという人も。会場の空気から「気軽に参加できる場所」という印象を受け、私自身も少し肩の力を抜いて臨むことができました。

明るく上品な雰囲気のイベント会場入口
事前予約なしでも、受付票に記入して参加OK
席についた多くの参加者の姿

福祉の仕事入門講座で基本を学ぶ

着席後、最初に働きやすい職場づくりに取り組むことを宣言する「TOKYO働きやすい福祉の職場宣言」についての説明があり、その後「無資格・未経験者向けの福祉の仕事入門講座」がありました。講師の方が、福祉の仕事の種類や働き方についてわかりやすく解説してくださいました。
福祉の現場というと「介護」のイメージが強かったのですが、障害福祉や子ども・地域福祉など分野は多岐にわたり、その中でも居宅や通所、入所サービスといった事業があることを知り、驚きと同時に「自分に合う分野がありそう」と期待が膨らみました。
また、働くうえで大切にされている考え方ややりがい、資格取得方法、福祉の仕事についての相談ができる人材センターについても紹介があり、「未経験からでも挑戦できる」という安心感につながると思いました。

配布資料から伝わる福祉の世界
“なくならない仕事”としての福祉の価値に気づけたのは大きな学びに
福祉の多様な分野、多彩な働き方の発見

参加事業所の1分PRを決め手に

自社の魅力や熱意を込めた1分間のPR

次は、この日参加している21の福祉事業所による「1分間のPRタイム」がありました。各事業所の担当者が次々と壇上に上がり、自分たちの取組や職場の魅力を熱意を込めて紹介してくれ、たった1分という短い時間にもかかわらず、それぞれの事業所の雰囲気や大切にしている理念が伝わってきました。無資格・未経験者でも歓迎であること、また働きやすい職場であることなど、聞いているだけで自然と「この事業所のブースに行って話を聞いてみたい」という気持ちが高まっていきました。

気になる事業所の話を聞ける時間

直接担当者から話を聞けるリアルな情報収集の場

その後は、いよいよ各事業所のブースでの相談タイム。会場内にはずらりとブースが並び、希望する事業所の話を聞くためのカードが用意され、参加者が順番待ちできる工夫がされていました。
私も気になったいくつかの事業所のブースへ。担当者と向かい合って話すと、勤務形態、職場の雰囲気、未経験の自分ができる仕事内容や資格取得のステップやサポートについてなど、気になる点をじっくり質問できました。また、事業所の方が「実際の面接では聞きにくいことも、ぜひこの場で確認して納得して帰ってくださいね」と言ってくださったことで、限られた時間でしたが、思った以上に濃い情報が得られ、「実際に働く自分の姿」をイメージできたことが大きな収穫でした。

資格取得に向けた支援内容や段階的なステップの説明も
話を聞きたい事業所ごとにカードを取り、順番を待てる仕組み
面接では聞きづらいことも、率直に聞ける貴重な機会

他の参加者の声に共感

数名で面談を行うブースも

ブースの順番待ちの間、他の参加者とも少し言葉を交わしました。印象的だったのは、それぞれが異なるきっかけで参加していることです。
「病気を経験して支援を受けたから、今度は自分が同じ立場の人を助けたい。自分に何ができるのか知りたかった」
「地元に密着した相談会であるとハローワークから紹介を受けて、まずは話を伺いたいと思った」
「介護福祉士の資格はあるけれど、自宅から通いやすい転職先を探して情報を集めに来た」
「資格はないけど、本当に自分にできるのか不安で…。でも直接質問できて、まず自分ができることを教えてもらえて気持ちが軽くなった」
「面接にいきなり行くには、まだためらってしまう。今回は、一度の参加で色々な事業所の話が聞けて有意義な時間だった」
みんな背景は違っても、“福祉の仕事を知りたい”という思いは共通しており、ブースで真剣に話を聞く姿が印象的でした。

参加して感じたこと

今回の面接・相談会を通じて、福祉の仕事を「遠い世界」ではなく「自分にも関われる身近なもの」として捉えられるようになりました。講座で学び、PRで刺激を受け、ブースで直接話を聞くことで、知識と感覚の両面から理解が深まった気がします。
最初は不安もありましたが、会場を後にするときには「自分にできることを探してみたい」という前向きな気持ちになり、福祉の世界へ一歩踏み出すきっかけをくれた、貴重な一日となりました。

東京都社会福祉協議会東京都福祉人材センターでは、本イベント同様地域密着型のしごと相談・面接会をイベントを多数実施しておりますので、ご興味のある方は是非、以下からご確認ください。
【東京都福祉人材センター 福祉のしごと相談・面接会ページ:https://www.tcsw.tvac.or.jp/jinzai/sodankai.html】(外部リンク)

また、ふくむすび内でも各自治体や福祉人材センター等公的機関において実施している就職関係イベントを以下にまとめています。
ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。
【研修・イベント情報:https://www.fukushijinzai.metro.tokyo.lg.jp/info/event/】(外部リンク)

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