【サービス提供責任者】篠原 利仁さん

「現場を知る自分だから」できるサポートを提供したい

ご利用者様と触れ合う篠原さんの写真
篠原 利仁さんの正面写真

篠原 利仁さん

サービス提供責任者

ケアメイト品川訪問介護事業所(8年目)

介護福祉士として訪問介護に従事して8年目になる篠原さん。現在は訪問介護もしながら、サービス提供責任者という立場で、ご利用者様のためにケアマネジャーやヘルパーとの関係をつなぎ、介護サービスの計画を立てる役割を担っています。アットホームな雰囲気があふれる事業所で、先輩方とも近い距離を保ちながらチームワークを組んでいます。

(取材:2023年11月)

現在の仕事を知ったきっかけや、目指した理由を教えてください。

中学生時代に特養(特別養護老人ホーム)の職場見学に行ったのですが、施設にいたご利用者様の気持ちや背景を知らずに発言してしまったことで怒られてしまい、とても驚きました。それと、一番尊敬していた祖父を一人暮らしのまま亡くしてしまったことへの後悔がずっとありました。何かできなかったかな、と。それが介護業界に関心を持つきっかけになったと思います。

資格はどのように勉強して取りましたか?

インタビューを受ける篠原さんの横からの写真

新卒就活サイトで仕事を探し、こちらの事業所に内定した後、資格取得のアナウンスがあったので、紹介いただいた資格学校に通って取得しました。色々な資格の取り方があると思いますが、私の場合は週に1度通うスケジュールでしたので、2~3か月かかりましたね。

サービス提供責任者というのは、具体的にどのようなことをする仕事でしょうか?

当事業所では、訪問介護支援を行っているのですが、私は現場にも出ながら、ヘルパーの育成やマネジメントを担当しています。実際に現場に行ってみて分かることが沢山あるので、それを活かしてケアマネージャーが立てたご利用者様のプランについて、必要に応じて変更の提案も行います。

現在の仕事の中で、一番大切にしていることはなんですか?

パソコン作業をする横向きの篠原さんの写真

私たちの存在が、ご利用者様の生活の一部となれるような関係性づくりが大切だと思っていますので、ご利用者様とそのご家族様の生活の安定を保つことを心がけています。

ご利用者様の方に満足してもらうために取り組んでいること、力を入れていることを教えてください。

私たちは、実際に現場にいるからこそ見えるものがあります。ご利用者様の変化にいち早く気付いて必要な対処を行う、ということには力を入れています。常に気付きを得られるような視点を持つヘルパーを育成すること、またチームでその視点を共有する取組を行っています。

現在の仕事の中で、感じるやりがいは?

パソコン越しに話をする篠原さんの写真

指導したヘルパーがご利用者様から評価されたときは本当に嬉しく感じます。

現在の仕事で、大変だったことはありますか?乗り越えた方法も教えてください。

4年目に介護士からサービス提供責任者になった時は自分には荷が重いのではないかとためらいましたし、不安がありました。ヘルパーとして現場にもいたかったですし。年上のヘルパーさんや先輩に指導したりマネジメント、というのは難しい面もありましたが、この事業所特有のアットホームさに助けられています。入社した時から、上司部下とかではなく横のつながり、関係作りができていたことが大きかったと思います。

今までで、心に残っている出来事はありますか?

ご利用者様と一人と手を洗う篠原さんの写真

入社したての頃、研修で訪問介護を2か月毎日担当していたご利用者様がいたんです。その方は寝たきりで、呼吸器疾患もあって話せない方でした。研修の最終日に、「今日で最後なんですよ、正式配属されたらまた伺いますね。」、と声をかけたら、大きな声で一言、「ありがとう」と言ってくださったんです。それまで一度も発声することがない方だったので、とても驚き嬉しかったとともに、記憶に残る出来事になりました。

どんな人がこの仕事に向いていると思いますか?

介護職は、クリエイティブな仕事です。色々な物事を自分で考えて、かつそれを表現できる人が向いていると思いますね。あとは、ご利用者様やそのご家族様を客観的に見つめて分析する力も必要になってきますので、冷静さを保てる方にも是非チャレンジしてほしい職種ですね。介護業界で働こうと思った前向きな気持ちを忘れず、働いて欲しいと思います。

今後の目標を教えてください

ご利用者様と二人と手を洗う篠原さんの写真

人間対人間なので、色々なことが起こります。そんな中、困難な事例が起きたとしても対応できるチームにしていきたいと思っています。そのために、皆と情報を共有し、相談しあえるより良いチームワーク作りを進めていきたいです。

会話をする篠原さんの写真