【ケースワーカー】寺田 実佳さん

福祉分野におけるジェネラリストを目指して

笑顔の寺田さんの写真
寺田 実佳さんの写真

寺田 実佳さん

ケースワーカー

大田区役所 福祉部 蒲田生活福祉課 第三係(5年目)

人と関わるのが好きで、高校時代から障害者の方のボランティアを行うなど、困っている人を助けられる仕事がしたいと考えていた寺田さんは、現在、大田区役所にてケースワーカーとして勤務しています。夢実現のためには努力を惜しまない一方、お休みの日には好きなライブやキャンプを思い切り楽しむなど、オンオフをうまく切り替えることで、仕事もプライベートも充実させてモチベーションを維持しています。

(取材日2023年11月)(注)取材撮影のためマスクを外しています。

ケースワーカーとしての現在の仕事内容を教えてください。

私が担当するのは、生活保護費支給決定のための事務や生活保護を受給されている方の自立に向けた支援です。家庭訪問等を通じて、その方の生活状況や抱える問題を把握した上で、支援方法や関係機関との連携の必要性などを検討し、その方にあった自立ができるよう日々の仕事に取り組んでいます。

現在の仕事を知ったきっかけや、目指した理由を教えてください。

インタビューを受ける正面の寺田さんの写真

大学時代の恩師が福祉事務所長を務めていたことがあり、ケースワーカーの話を聞いて、行政福祉職の仕事に魅力を感じたことがきっかけです。他にも公務員なので異動が定期的にあり、様々な分野の仕事を経験できることも目指した理由の一つです。23区合同説明会に参加した際に、福祉職の先輩職員から話を聞き、現在の職場に関するイメージを高めました。

資格はどのように勉強して取りましたか?

大学の授業の一環として社会福祉士国家試験対策があり、2年次から資格の勉強を始めました。本格的に取り組んだのは3年次からですが、公務員試験や実習、卒業論文を提出した後の4年次の12月は平日毎日9時~21時まで学校におり、友人と勉強に励みました。

現在の仕事の中で、一番大切にしていること、力を入れていることは何ですか?

インタビューを受ける横向きの寺田さんの写真

被保護者の立場や心情を理解した上で、「良き相談相手」であることを大切にしています。また、生活保護法の理解はもちろん、他法他施策の理解も深め多角的な視点で支援することを心がけています。支援者が考える支援方法を一方的に伝えるのではなく、まずは被保護者がどうしたいのか?を汲み取り、考えを傾聴することを意識しています。

現在の仕事の中で、感じるやりがいは?

担当する被保護者の方が自立に繫がったときにやりがいを感じます。例えば、サービスに繋がらず困っている人に対して障害や介護サービスの関係者と連携をしてサービス利用に至ったときや、路上生活を送っていた人がアパートへの転居ができたときなど、それぞれの方に合った自立に繫がるお手伝いをできることにやりがいを感じます。

現在の仕事を日々行う中で、難しさを感じるのはどんなことですか?

打ち合わせをする横向きの寺田さんの写真

生活保護法に基づいて支援を行うため、その法の理解はもちろんですが、多岐にわたる法の理解も求められることです。他にも支援方法に答えがないこともあるので、自分自身で考えなければならないときには難しさを感じます。

現在の仕事で、辛かったことはありますか?乗り越えた方法も教えてください。

被保護者の方に何時間も怒鳴られたときには、辛く感じました。ですが怒鳴られるには理由があると思い、自分の知識不足を認識した上で、他機関に相談したりチームで連携をして知識や経験を積むことを心がけました。自分一人ではできないことが多くあるので、関係機関や地域の方の視点など、多角的な視点で支援のアプローチを考えられるようになったと思います。

どんな人がこの仕事に向いていると思いますか?

打ち合わせをする正面の寺田さんの写真

人と関わることが好きな人や誰かの役に立ちたいと考えている人、親身になって話を聞くことができる人が向いていると思います。

今後の目標や夢、キャリアプランを教えてください。

様々な部署を経験することで広い知識と技術、スキルを身につけて、福祉分野におけるジェネラリストを目指したいです。その上でも、生活保護の業務には長く携われたら嬉しいです。

これから、この分野のお仕事を目指す人へメッセージを。

パソコン作業をする寺田さんの写真

大変な仕事というイメージを持たれやすいですが、やりがいのある仕事だと思います。誰かから感謝されたり頼りにされるケースワーカーの仕事は魅力に溢れています。是非一緒にお仕事ができたら嬉しいです。

ファイルを抱える寺田さんの写真