地域社会とのつながりへの一歩を共に


このはの家(設立 2002年)
業種:就労継続支援B型事業所(開所年2014年)
施設住所、電話番号:東京都豊島区南長崎5-18-7-102 03-6850-3019
施設長:鈴木 真理子
従業員数:4名
(取材:2024年11月)
こちらの施設の理念について教えてください。
- メンバー一人ひとりの個性を大切にし、みんなが豊かな気持ちで生活できるようサポートをする。
- 障害や疾患を持つ当事者が、当たり前にくらしやすい生活を送るため、必要としている事柄をサポートする。
- 障害者だけでなく、誰もが暮らしやすくなるよう、地域を積極的に知り、地域づくりに関わっていく。
- 集い、共に関わりあう事で学び合い、支え合う関係づくり、場づくりの実現を目指す。
個別支援、自事業所だけでは完結せず、お互いに支え合う事を実感しながら暮らすことを意識しています。

こちらの施設で行なっている業種やサービスを教えてください。
就労継続支援B型事業所で、主なプログラムは製パン・製菓です。店頭での販売の他に、配達、企業での出張パン販売会や地域のイベントに参加しています。
隔週で隣駅の商店会の清掃作業にも参加しています。
このようなプログラムを行いながら、利用者の方の暮らしぶりに関わる相談、就労支援なども行っています。ご本人の意向や希望を通所しながら叶えていくために、個別支援計画に反映させながら、支援を行っています。
こちらの施設の特徴や、他の施設にはない強みについて教えてください。
利用者の方が発案したパンやパウンドケーキの商品が多数ある事など、「美味しい」と言ってもらえる商品づくりをみんなで続けていることです。そして、ただ作ったものを売ればいい、ということではなく「ここで買って良かった」「また来よう」とお客様に思っていただける活動を続けている事が、利用者の方にとっての仕事へのやりがいや自信につながると思っています。
小さな法人、少ない職員で運営していることを根底に意識するからこそ、一人では成し得ない支援をしていると自覚しています。一人ひとりの得意を頼りにし合う、補完し合う意識を持ちながら活動をしています。

職員が働きやすいように工夫されていることはありますか?
夕方に、1時間以上ミーティングの時間を設け、利用者の方のことや支援の方法について話し合ったり、それぞれのスタッフからの話を聞く時間に充てています。個人の用事で休む時に、その間に回してくれている他の職員がいることへの感謝をし合う、周囲と協力し合うということも大切だと思っています。
利用者の方やその家族に満足してもらうために取り組んでいることを教えてください。
満足という言葉はとても難しいですが、丁寧に説明をすることを心がけ、ご本人が「納得できた」という状態になっていけるようにお伝えしたり、話を聞くということは大切にしています。また、利用者の方に各季節のイベントやミニレク、小旅行などを企画、提案して、通所先とご自宅以外の活動範囲が広がることを応援しています。

これから、この分野のお仕事を目指す人へメッセージを
他職種から転職される場合でも、今までのご自身の様々な経験を支援に活用できると思います。また、障害の有無に関わらず、「一人ひとりがより良く生きる」ために、今後は更に多くの「社会福祉の取組みを実践する人材」が求められていくと考えています。