地域に密着した「遊牧舎」ならではの支援を


介護サービス包括型グループホーム遊牧舎(設立 2019年)
業種:共同生活援助
施設住所、電話番号:東京都江戸川区平井3-23-6、03-5836-5170
施設代表者名:理事長 河野 文美
従業員数:12名
(取材:2024年11月 会田 真一さん)
「遊牧舎」の理念について教えてください。
「一人ひとりの自己実現と、誰にとっても暮らしやすい地域づくり」
利用者ご本人のストレングス(強み)や社会資源を探し、つないで活かす取組ができるよう、一人一人がその人なりの生活を見つけていける支援を目指しています。

こちらの施設で行っている事業やサービスについて教えてください。
主に精神障害をお持ちの方を対象とした通過型グループホームで、自分らしい暮らし方を探す人/目指す人を支援するサービスを行っています。ご利用者の方の就労支援や訪問介護、移動支援など包括的な支援を行っています。具体的には、利用者の方が「その人らしく」暮らせるように生活環境を整え、入退去時には車輌で荷物の運搬や送迎も行います。
また、遊牧舎として町会や地域のお祭りなどに積極的に参加しており、地域と連携して誰もが暮らしやすい地域づくりに努めています。

こちらの施設の特徴や強み、また職員が働きやすいように工夫されていることは何ですか?
グループホームという入所施設ではありますが、アパートタイプのワンルームなので、限りなく一人暮らしに近い環境です。ご利用者の方にとっては入居に際して自分自身の空間や時間を確保でき、自分なりの生活に取り組めます。
職員にとっては、変形労働制を適用して出退勤の時間を柔軟にし、また、休みも可能な限り希望日に取れるようにしています。職員が孤立せず周囲と相談しながら業務に取り組んでもらえるよう、職場のコミュニケーションを大切にしています。
この仕事に向いているのはどのような人ですか?求める人材像は?
利用者支援について一緒に考えられて、しっかりと意見交換できる方。主体的に興味関心を持って、利用者の方に関われる方が向いていると感じます。
「遊牧舎」の今後の目標や夢を教えてください。
グループホームは利用者の方の生活に密接に関われるのが醍醐味である一方、利用される方の人生に少なからず影響を与えている点で、とても重みのある仕事だと感じています。グループホーム遊牧舎に入って本当に良かった、少しでも生活が豊かになった、と感じてもらえるような事業運営に、職員一丸となって取り組んでいくことを目指しています。
これから、この分野のお仕事を目指す人へメッセージを。
対人援助の仕事は、支援者としての原理、原則はありますが、支援に正解はなく、色々と試行錯誤をしていくことが必要になってきます。成果はすぐに数字に表れにくいですが、利用者の方の支援を通して、一緒に成長できる課程を実感できます。あまり難しく考えず、興味関心を持って利用者の方を知り、必要な取組を一緒に考えていく事が大事だと感じています。支援を受ける側・行う側、両方にとって満足できる成果を出し、社会の幸せに通じる活動を是非一緒に目指していきましょう。

