「ドキュメント ワタシのシゴト×TOKYOでフクシ」へようこそ。
今回紹介するドキュメントでは、東京都杉並区の保育所で働く、保育士の安西さんにクローズアップ。
第6回 働く職場づくり編では、「働きやすい職場づくりに対する職員の想い」について、安西さんの生の声をご紹介します。
社会福祉法人虹旗社
杉並保育園
保育士 安西さん
支援の「意図」を学び合う研修
虹旗社では、子供や保護者だけではなく職員に対してもしっかりサポートがされていると感じます。
その一つは、学べる環境があることです。
例えば、私の保育園では、毎日リズムに合わせて体を動かす「リズム」という活動があります。ただ音楽に乗って体を動かすだけでなく、自分のからだをコントロールする仕方を学ぶ意味もある、法人で大事にしてきた活動の一つです。
そのため、保育士たちがリズムの活動の意味をより理解するため、週に1回、職員同士が実際に体を動かしながら学び合う機会があります。
各クラスの先生が、子供たちの具体的な様子を出し合いながら、「何となく」ではなく、どんな意図があって、どんな動き方をしているかを共有します。その時の状況に合わせた具体的な対応方法や取組内容を学ぶことができるので、自分の保育の「引き出し」を増やすことにもつながっていると感じます。
また、虹旗社内の保育園3園の合同研修というものも年に数回あります。同じ年齢を担当する職員が園を超えて集まり、今取り組んでいる内容を共有したり、抱えている悩みを共有します。新しい発見や解決方法を見出す場にもなっています。
そのような横のつながりができることで、他の園の子供たちと合同で散歩に行ったり遊んだりすることが、子供たちの社会が広がるきっかけにもなっています。
働きやすさのカギは「言葉にする」
子供たちの主体性を高めるためには、まずは保育士自身も仕事に対して主体的である必要があると思っています。
虹旗社では、上から求められることだけをやるのではなく、自分で考えて行動することがやりがいにもつながっているなと感じます。
主体的に動くための取組として、考えを言語化する機会が多くあるなと感じています。その一つが職員会議です。
従来、職員全体が集まる場では、全員が話すことが時間的にも難しいという課題がありました。
そこで今年からは、みんなが発言できるように4,5人のグループに分かれて意見交換するようになりました。
意見交換の際は、「人の言ったことは否定しない」「話す時間を決める」「言っていることは遮らない」という3つのルールを決めているので、個々の意見を尊重しながら意見を言える環境になっています。
このように日頃から自分の考えを話し合える風土があってか、職員同士のコミュニケーションも取りやすいと感じています。
例えば、シフト調整の時、「この日に休みが欲しい」などの要望を、お互い気軽に言い合える関係性があるため、休みも取りやすいです。
学び合う文化を後輩へ
入職してから、ベテランの先生方に支えられてきたと感じています。
特に入職1年目は、先輩の仕事ぶりを見る機会に恵まれ、子どもとの関わりの「引き出し」を増やすことができました。
先輩方の子供との関わりを間近に見ることができたことももちろんですが、それぞれが保育の場面で大事にしていることを言語化して伝えてくれたことも大きかったと思います。
先輩たちからいただいた温かいサポートや学びの数々を次は私から後輩たちにも言葉として伝えられるようになることがこの先の目標です。
これまで先輩たちから得た知識や、自分の考えや感じたことを言語化して、後輩たちにも積極的に共有したいと思います。そして同時に、後輩たちからも多くのことを学びたいと考えています。
今回のドキュメントはいかがでしたか?
次回、第7回・第8回は、安西さんが働く虹旗社で本部事務局長を務める杉浦さんのドキュメント。
管理職として現場職員を支える熱い想いを深堀りします。
お楽しみに!
今回紹介した法人・事業所
社会福祉法人虹旗社
杉並保育園
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法人WEBサイト
https://www.ans.co.jp/u/kohkisha/index.html(外部リンク)
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社会福祉法人虹旗社 杉並保育園