合同企業説明会とは? ~福祉業界への就職の第一歩に~

福祉業界の仕事をしたい!でも、どんな就職先があるかわからない……そんなときは、合同企業説明会に参加してみるのがおすすめです。
今回は初めての方でも安心して活用できるよう、合同企業説明会の概要と参加の仕方について詳しくご説明します。

<このコラムがオススメな方>

目次

  1. そもそも合同企業説明会って?
  2. 合同企業説明会に参加するとこんなにたくさんのメリットが!
  3. さあ、あとは当日に備えてしっかりと準備するだけ!
  4. おすすめ!ふくむすびコンテンツ

1.そもそも合同企業説明会って何?

握手している人のイラスト

1)合同企業説明会についてのおさらい

(1)合同企業説明会の目的

合同企業説明会は、企業と求職者をつなぐためのイベントです。様々な企業や法人と多数の参加者がひとつの会場に集まって、各企業が自社の事業や理念、魅力、求める人材像などを伝えます。参加者は開催時間に、自分が気になる出展者ブースへ自由に移動して、情報を集めたり、面接を受けられることもあります。あらかじめ訪れる事業者を決めておいて、ピンポイントでブースを訪ねることもできますし、開始直後に会場を訪れて、時間いっぱいまで複数の企業から話を聞くこともできます。
オンライン開催の場合は、事前に録画されたものを視聴したり、オンラインの座談会形式で進行したりすることも。会場に直接足を運ばなくても、パソコンやスマートフォンなどお手持ちの端末でどこからでも参加できるのが嬉しいポイントです。

(2)合同企業説明会の概要

規模は数社~数十社が出展して数十人程度の求職者が集まるものから、数百社が出展して数万人もの求職者が会場に集うものまで様々です。主催するのは就活情報会社や大学、地方自治体、社会福祉協議会などで、通常、小~中規模イベントは全国で定期的に、数時間程度で催されています。大規模イベントは大都市で年に数回、1日がかりで行われているものが多いです。
どのイベントも入場無料で、会場の入退場も基本的に自由となっています。

(3)福祉業界の合同企業説明会

福祉業界に特化したイベントは、小~中規模で数社~50社程度、大規模で80社~100社程度の法人が集結します。大きな特色として、新卒者以外にも、あらゆる年代の求職者を経験問わず参加対象としていることがあげられます。服装も自由なことが多く、就活中の学生から、福祉の仕事が初めての人、経験者、経験はあるがブランクがある人など、幅広い年代の方が参加していて、和気あいあいとした雰囲気です。一人で訪れる参加者が多く、そのイベントが初参加、という方も少なくありません。

2)よくあるスタイルやプログラムは?

(1)ブース形式がほとんど

多くはブース形式です。各企業のブースでは、集まった求職者に向けて、会社概要や事業内容、理念、仕事の魅力、やりがい、働き方などが紹介されます。アンケートや性格診断をする場合もあります。自由に質問してもOKで、時間はひとつのブースあたり20~30分程度です。法人によっては、パンフレットも配布していて、スタッフの服装や説明会の雰囲気から社風もチェックできます。

(2)相談ブースも設置

イベントの主催者が催す相談ブースや案内ブースなども設置されています。そこでは、参加者が困ったときにサポートしたり、特定のテーマの質問に答えてくれたりします。

(3)イベントならではのコンテンツ

そのイベントならではのトークショーやセミナーが企画されていることもあります。オンラインイベントでも、まれに告知サイトでスペシャルムービーが用意されています。

3)イベントには特典も!

特に大規模イベントに多いのが、イベント特典です。事前登録をはじめ、告知チラシの持参、当日催されるスタンプラリーへの参加、アンケートの回答などでクオカードやオリジナルグッズがもらえることもあります。参加したいイベントがあれば、参加特典がないかを事前にリサーチしてみましょう。

2.合同企業説明会に参加するとこんなにたくさんのメリットが!

悩んでいる人のイラスト

1)合同企業説明会だから体験できること

(1)たくさんの法人と出会える

今まで知らなかった企業や法人に出会えるのが、合同企業説明会の一番の魅力です。また、ひとつの会場でやり取りができるため、比較・検討することもかんたんです。

(2)直接話を聞ける

採用担当者と個別にフラットに話すことができるのも、合同企業説明会の良い点です。直接やり取りすることで各法人の雰囲気もわかりやすく、給与や待遇、雇用条件など色々質問することができます。そのため、互いにミスマッチも起こりにくく、安心して次の就職ステップに進めます。

2)今後の就職活動にどう役立つ?

(1)予約の必要はなく、入退場や服装も自由

福祉事業者や就職活動自体の雰囲気に慣れることができ、就職のためのコンタクトも取りやすくなります。

(2)就職活動の幅が広がる

これまで気にしていなかった職種でも、自分に合うものや興味のあるものが発見でき、より自分に合った就職先が見つかるかもしれません。また、新しい取り組みや自分が共感する理念、それまで意識していなかった福利厚生の条件などに出会えるチャンスでもあります。

(3)自分が重視しているポイントがわかる

さまざまな条件の求人を比較できるので、自分はどんなポイントを大切にしたいかが明確になります。より質の良い就職活動を続けられるきっかけにもなるでしょう。

(4)採用担当者にアピールできる

ブースの採用担当者と直接話ができるので、担当者と面識ができ、その法人とのコンタクトが取りやすくなります。また、顔を覚えてもらったり、面接や採用のきっかけになることも。

3.さあ、あとは当日に備えてしっかりと準備するだけ!

連絡確認している人のイラスト

1)気になる点を洗い出し、準備しておこう

(1)働きたい条件をリストアップ

正職員として働きたい、自分の子どもを預けたい、限られた時間で働きたい、福祉の仕事が未経験、働きながら資格を取りたいなど、自分が働きたい条件をリストアップしてみましょう。そうすれば、マッチする求人がある程度絞られます。

(2)働きたい条件をリストアップ

自分の働きたい条件の法人を探す、なるべくたくさんの法人や職種に出会う、とにかく福祉関係の職員と話して雰囲気を掴むなど、自分の目的をはっきりと決めておきましょう。目的が決まっていれば、会場でも時間をムダにすることはありません。

(3)予約が必要かを確認

事前登録や予約が必要かどうか、ウェブサイトで確認し、必要であればその場で予約・登録してしまいましょう。オンラインイベントでも事前登録が必要なこともあります。

(4)参加ブースと質問事項をチェック

どんな法人が出展するのかに目を通し、あらかじめ気になる法人はチェックしておきましょう。働く条件以外にも、理念や雰囲気などが自分にマッチするかどうか、いろいろと質問してコミュニケーションをとってみることをおすすめします。

(5)持ち物をチェック

会場で面接を受けられる場合は、履歴書が必要なこともあります。前述したとおり、チラシ持参で特典を受けられるイベントも。筆記用具以外に必要な持ち物があるかどうか、事前に確認しておきましょう。

2)会場の回り方、マップの見方

(1)効率的に回る

会場では、どこにどの法人が出展しているかを示すマップが配られたり、掲示されたりしています。興味のあるブースにはマップ上にチェックを入れておき、ほかの参加者がいないブースから回るのが効率的です。

(2)興味のないブースにも目を向ける

元々興味のなかった職種や、少し気になる程度の職種、法人にも目を向けてみてください。そこでしか出会えない職種や法人が就職の選択肢を広げてくれるかもしれません。

3)当日の時間の有効的な使い方

(1)目的を見失わない

たくさんのブースが出展しますが、自分の目的を見失わないようにしましょう。流されてなんとなく説明を聞いていると、本来の目的が達成できないままイベントが終わってしまいます。

(2)ざっくりスケジュールを立てておく

大型イベントは会場が広いため、疲れることもあります。いくつブースを回ったら休憩する、などおおまかなスケジュールを決めておくのもおすすめです。

(3)積極的に話しかける

ブースの出展者も、多くの求職者に興味を持ってもらいたいと考えています。自分が気になったり興味を持ったらどんどん職員に話しかけてみましょう。

4)資料を集めておこう

(1)イベントのウェブサイトを確認しておく

当日のプログラムや出展者などはウェブサイトに掲載されていることがほとんどです。あらかじめ目を通しておくと当日もスムーズに会場を回ることができます。

(2)気になる法人のホームページやSNSをチェックしてみる

時間に余裕があれば、気になった法人のホームページやSNSなどをチェック。そこでも得られなかった情報や気になったことは、ぜひ会場で聞いてみてください。

5)参加後はこんなふうに就職活動に繋がる

会場で興味を持った法人で、次のステップに進みたい場合は、ぜひコンタクトを取ってみてください。反対に先方から連絡があることもあるでしょう。

1.おすすめ!ふくむすびコンテンツ

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