小規模な合同企業説明会の活用方法 ~採用に直結する地域密着型の相談面接会~

ある特定のエリアで福祉の仕事がしたい。そんなときは、地域密着型の小規模イベントでピッタリの仕事が見つけられるかもしれません。

自宅近くで働きたい方はもちろん、福祉の仕事でU、Iターンをしたい方は、小規模イベントで実際に事業者とやりとりしながら、自分にマッチした仕事を探してみませんか?

医療従事者と利用者が集合しているイラスト

<このコラムがオススメな方>

目次

  1. 小規模イベントとは?
  2. 小規模模イベントはこうやって活用しよう!
  3. 小規模イベントまとめ
  4. おすすめ!ふくむすびコンテンツ

1.小規模イベントとは?

1)大規模イベントと小規模イベントとの違い

(1)概要

合同企業説明会には、出展法人と求職者の参加数で大規模イベントと小規模イベントに分かれます。大まかな違いは次の通りです。

小規模イベント大規模イベント
参加法人の特徴開催される地域に根付いた法人。小~中規模なところが多い。全国各地、あらゆる職種の大小様々な法人。
法人の出展数数社~数十社程度70社以上
目的その地域で就職したい参加者が多く、就職に直結することもある。情報収集の側面が強く、参加者にとって新たな法人・職種に出会えるなど、視野を広げる意図もある。
主催者各地方自治体の社会福祉協議会、ハローワークなど就活情報会社、大都市の地方自治体・社会福祉協議会など
開催場所全国各地大都市
開催時間数時間1日
開催のタイミング定期的年に数回
予約・事前登録必要なことが多い不要なことが多い

2)小規模イベントならではの特徴

(1)内容

小規模イベントの出展者の事業は地域に密着していることが多いため、働きたいエリアが決まっている求職者にとっては、たいへん職を探しやすい場となっています。また、参加者自体も少ないため、出展者とコミュニケーションをとれる時間が長く、詳細に相談できることも特徴です。そのため、ざっくばらんに細かい質問もできるのがよい点です。

そのほか、ハローワークからの紹介で、会場内のブースで就職の面談が行われることもあります。この場合は書類だけの選考ではなく、直接話してよい印象を与えられる機会となります。法人の方針によっては、紹介がなくても、その場で説明会から面接に進むパターンも。そのため、大規模イベントよりは就職に直結しているといえます。

(2)会場

各法人のブースは碁盤の目の形に配置されていることが多く、ブースに待機している採用担当者は通常、1、2名ほどです。会場によっては受付表(ウェイティングリスト)が用意されている場合もあります。話を聞きたいブースに先に参加者がいた場合は、受付表(ウェイティングリスト)に名前を書いておきましょう。自分の番が回ってきたときにアナウンスしてもらえるため、待ち時間を有効活用することができます。

(3)参加者

新卒の学生だけでなく、あらゆる年代の求職者が集います。特に40代~50代の参加者も多く、初めて参加する方がほとんどです。

3)参加事業者の求人例

ここで、参考までに、ある小規模合同説明会の求人の例をご紹介します。自身の希望にマッチする求人に出会えそうか、おおまかにイメージしてみてください。

例1
職種介護職(訪問)
雇用形態正社員
賃金月給:217,840~252,240円
必要な資格・経験不問
例2
職種介護職
雇用形態正社員
賃金月給:217,506~250,918円
必要な資格・経験介護職員初任者研修修了者 あれば尚可
例3
職種生活支援員(グループホーム)
雇用形態正社員
賃金月給:190,520~221,240円
必要な資格・経験普通自動車運転免許 あれば尚可、福祉職の経験 あれば尚可
例4
職種知的障害者グループホーム職員
雇用形態パート
賃金時給:1,172円
必要な資格・経験不問
例5
職種生活支援
雇用形態パート
賃金時給:1,080円~1,100円
必要な資格・経験不問

2.小規模イベントはこうやって活用しよう!

会話をしているイラスト

1)こんな疑問は、直接ブースへ訪問して聞いてみよう。

実際に仕事をするにあたって、あらゆる疑問や質問があるかと思います。そんなときはぜひ直接ブースへ訪問していろいろと尋ねてみてください。法人の雰囲気も確かめることができるでしょう。

では、実際によくある質問をご紹介します。

上記を確認し、自分の希望で働けるかどうかをよく確認してみてください。

2)事前準備

小規模イベントは、事前予約が必要なことが多いです。オンラインで開催概要を確認したり、ハローワークの案内などを確認するようにしましょう。持ち物は、筆記用具以外にも、履歴書が必要かどうか確認することをおすすめします。会場で面接に進む可能性がある場合に必要となります。

そのほか、具体的に話を聞きたい法人があったら、すでにハローワークに掲載されている求人票を現地やオンラインなどで確認しておくと、当日の説明がスムーズに進みます。さらに細かく話を聞く時間もできるでしょう。

3)当日の時間の有効な使い方

(1)話を聞きたい法人と回る順番を確認。

参加したいイベントが決まった時点で、参加法人の概要をイベントサイトで確認するか、ホームページなどをチェックしておきましょう。また、会場のマップが事前に見られれば、回る順番も決めておくとよいでしょう。どちらも事前に確認できなければ、当日会場でチェックしましょう。

(2)聞きたいことを決めておく

自分が気になることや質問したいことを、あらかじめリストにしておきましょう。

(3)自分の働ける条件を明らかにしておく

自分が働ける場所、時間、働いている間は子どもを預けたいなど、どのように働きたいかをはっきりさせておきましょう。自宅近くで働きたいなどエリアが細かくわかっている場合は、施設への通勤方法も確認しておくとよいでしょう。

(4)積極的に参加する

しっかり時間をかけてコミュニケーションできるので、どんなことでも積極的に話しかけてみましょう。

(5)偽りなく率直に

印象をよくするために「土日も勤務できる」「どんな仕事でもできる」など、自分のできないことまで伝えてしまうと、ミスマッチが起こり、長く働けないこともありえます。仕事をするうえで自分の妥協できるポイントとできないポイントをはっきり決め、偽りなく伝えるのがよいでしょう。

4)参加後の就職活動への繋げ方

求人と自分の条件がマッチしたら、次のステップは面接や事業所見学に進むことが多いようです。求人にマッチしなくても、その法人で働きたいと思ったら、他に仕事がないかを聞いてみましょう。紹介しきれていない求人があることもあります。

3.小規模イベントまとめ

挨拶をしているイラスト

福祉業界の小規模な合同説明会は、数社~数十社の法人が集まります。あらゆる年代の参加者が職を求めて集い、初参加の方も少なくありません。働きたい場所が決まっている場合は、その地域で小規模イベントが開催されているかオンラインまたはハローワークなどで確認してみましょう。出展者とじっくりコミュニケーションをとりながら就職先を検討できるので、ミスマッチが起こりにくく、長く働く職場を探すのにピッタリのイベントといえるでしょう。また、就職に直結するチャンスも多いのが特徴です。

時間を有意義に使うためには、自分の働きたい条件や妥協できるポイントを明確にしてから参加することや、ブースで質問に答える際、自分ができることやできないことを率直に話すことがポイントになります。

様々な法人との出会いを楽しみながら、自分に合った仕事を見つけてください。

4.おすすめ!ふくむすびコンテンツ

このコラムを読んで興味を持たれた方は、次のコンテンツもぜひチェックしてみてください。

◎合同企業説明会とは? ~福祉業界への就職の第一歩に!~
◎イベントに参加してみよう!~大規模な合同企業説明会の活用方法~

ふくむすびでは福祉の仕事に従事する職員のインタビュー記事も掲載していますので、気になる方はぜひ<福祉の職場を知りたい>をご覧ください。

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